faithfullyとsincerelyの違い
メール文の最後に使用するfaithfullyとsincerelyですが、faithfullyは相手不明、sincerelyは相手を知っている場合に、それぞれを区別して使用します。
faithfullyとsincerelyの意味を理解すれば、ビジネスメールをきれいに締めることができるので、まず違いを覚えておいてください。
まずはそれぞれの意味を説明します。
faithfullyの意味
faithfullyを日本語に訳すと「忠実に」「誠実に」「正確に」という意味になります。
ちなみに
faith(名詞)→「信頼」「信念」「信用」などの意味があります。(「宗教」のことを指す場合もあり)
faithful(形容詞)→「忠実な」「誠実な」「正確な」という意味です。
sincerelyの意味
sincerelyを日本語に訳すと「心から」「誠実に」「心を込めて」という意味になります。
ちなみに
sincere(形容詞)→「正直な」「本当の」「偽らぬ」という意味です。
He is a sincere gentleman. 「彼は本当の紳士です。」のように,とてもポジティブなイメージを持つことができます。
結果、どちらも単語の意味としては似ています。ただビジネスメールで使うfaithfullyとsincerelyはピンポイントで使い方が違います。
ではどうやって使い分けるといいのでしょうか。
ビジネスメールのfaithfullyとsincerelyの使い分け
faithfullyは相手不明、sincerelyは相手を知っている場合と使う場面に違いがありますが、faithfullyにもsincerelyにも誠実なイメージがあるのでどちらでもいい、というわけではありません。ビジネスメールの最後につける時は注意が必要、ということを頭に入れておいてください。
例えば
書出しに「Dear Mr. ○○」(○○様)と先方が誰だかわかっているときは、「sincerely」を使って
Yours sincerely,
Sincerely yours,
と文章の最後を締めます。
一方、書き出しに「To whom it may concern」(ご担当者様)を使う時は先方の名前を知らない状況のため、「faithfully」を使います。
Yours faithfully,
Faithfully yours,
と最後につけるようにします。
Yoursを最初に書いても、最後に書いてもどちらでもいいです。
一説にはイギリスでは「Yours faithfully/sincerely」を使い、yoursをつける方がよい、アメリカでは「I‘m not yours」と考える傾向にあるようで、yoursをつけないという意見があります。さらに、最近は先方がわからなくてもsincerelyを使うことが増えています。
どちらにしても、ビジネス文の最後にsincerelyとfaithfullyを使い分けられるとより上級なメール文となるのは間違いありません。
【おまけ】転職活動で使えるfaithfullyを使った文を紹介します
To whom it may concern
12 May 2024
I am writing to apply for the position of the ○○(応募するポジション名), which was advertised in the ○○.com (掲載されいるウェブページ名など) on 12 May 2024.
For the past 5 years, I have been working as a ○○(現職種), however, I am looking for a new challenge that will provide me with the opportunity to develop my new career.
~
I have enclosed my CV/Resume(←実際に職務経歴書に使用した単語) to support my application. It shows that I will bring important skills to the position.
Thank you for considering my application. I look forward to hearing from you.
Yours faithfully,
Kaori Ichigo-English
コメント